また、かなり間が開いてしまったが、今回もいきなり始まる。
フレンドリーな会社に面接に行きちょっと落ち着く
前回、何をやっているかわからない会社に行き、当然のように破談となったが、それから1ヶ月後くらいにまた面接に行ってきた。
JR秋葉原駅近くの普通のマンションにあるソフト開発会社であるが、色々な会社のプロジェクトに社員を出向させている、まあ実態はIT系の派遣会社である。
迎えてくれたのは社長と人事のおじさんで、詳しくは聞かなかったが2人で会社を立ち上げたようである。
現状は派遣会社になってしまっているが、将来的には出向している社員を本社に戻し、会社もこのマンションから広いところに引っ越して受託開発を自社でしたいという野望を持っているようであった。
この会社のおじさん2人はかなり腰が低くフレンドリーだったので、現状(給料下がったこととか、ちょっと精神的に参っているとか、心療内科に行っていることは伏せたがちょっとほのめかしはした)を正直に話した。
で、彼らから出てきた答えは「デザイナからプログラマに職種が変わるし、さらにまずは出向という形になるからかなり環境が変わる、給料も少し減るだろうから家族いるけど大丈夫か?というかまずちょっと冷静になれ」というかなりまっとうなものだった。
実際に私を採用するかどうかということではなく、まず、私の現状を心配された感じである。
まあそうだよな、と思った。
社長は私の誕生日が彼の娘の夫、つまり義理の息子と同じだったのもあり、かなり親身になって色々話して聞いてくれた。
今私が行っている心療内科の先生より親切な感じだった。
彼が話している中で「プログラミングのセンスは、まとめて、伝える力」という発言が出てきたのだが、プログラミングだけでなく仕事をする際に一番大事なことであるなと思った。
逆に、それが無いとどこ行ってもダメだということである。
少しだけ今所属している会社で頑張ってもいいかなと思った。
2人からは、「すぐに結論は出さずに、色々考えてやっぱりプログラミングしたいならもう一度直接でいいから連絡くれ」と言われた。
ありがたいことである。
転職活動というのは、ドラクエで知らない土地にひのきのぼうだけ装備した状態で行って、次々と襲ってくるバラモスみたいなのから色んな攻撃魔法を浴びてもジッと我慢をするというイメージだったが、人の心を持った優しい人たちもいるのだな、ということがわかった。
こういうまともな感じの人たちがやっている会社もあるのだな、本当に困ったらここに連絡しようと思った。私は今がどん底のように感じてしまっているがそんなことは無いんだよなと思った。
心療内科終了
で、そんな中心療内科に行ってきた。
薬をほとんど飲んでいないことなどを話すと、じゃあ終わりにしましょうと言われた。
実際俺の何がわかっているのかよくわからない先生ではあったが、心療内科の先生が「終わりにしましょう」と言ってくれたことは、「まあなんとかこの人大丈夫そう」、と思われたということなので、そのことに少しほっとした。
いつも心療内科の隣にある薬局で薬をもらっていたが、今日はそれも無しで、お金だけ払って外に出た。
少し空がキレイに見えた。なんつって。
連載 「新・さ迷える転職大変記」バックナンバー
- 新・さ迷える転職大変記 第1話 「会社辞めるよ」
- 新・さ迷える転職大変記 第2話 「転職活動開始」
- 新・さ迷える転職大変記 第3話 「最初の面接」
- 新・さ迷える転職大変記 第4話 「スマホゲーム嫌いなんです」
- 新・さ迷える転職大変記 第5話 「二次面接へ」
- 新・さ迷える転職大変記 第6話 「活動はちょっと落ち着く、会社にはドンドン行きたくなくなる」
- 新・さ迷える転職大変記 第7話 「Javaの学校へ、そして家を買う話が出てくる」
- 新・さ迷える転職大変記 第8話 「心療内科へ」
- 新・さ迷える転職大変記 第9話 「また面接へ、特にビジョンはありません」
- 新・さ迷える転職大変記 第10話 「おたく、何の会社ですか?」
- 新・さ迷える転職大変記 第11話 「心療内科、ついに終了」
- 新・さ迷える転職大変記 第12話 「そして減給、そして決意」
- 新・さ迷える転職大変記 第13話 「早く転職したいけど、そんなすぐには決まらない」
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- 新・さ迷える転職大変記 第15話 「カウントダウンが始まる」
- 新・さ迷える転職大変記 第16話 「カウントダウンは続く」
- 新・さ迷える転職大変記 第17話 「ついに逆転か?」
- 新・さ迷える転職大変記 第18話 「終章」
- 新・さ迷える転職大変記 第19話 「まとめ」