新・さ迷える転職大変記 第16話 「カウントダウンは続く」

ついに隣の席の同僚もいなくなった。

サポートの仕事とパッケージ作成の仕事にサイトの仕事、さらに出荷。
もうカツカツです。

倉庫の引越し

そんな中会社から徒歩2分ほどのビルに借りていた倉庫を解約することとなった。
もちろん理由は経費削減のためである。

倉庫にあるものはどうするかというと会社に持ってくるということである。
出荷も倉庫でやっていたのでわざわざ移動しなくていいのは楽だが、会社の3分の1くらいがダンボールに占領されることに。

ダンボールの群れに圧迫されているような感じになり会社の息苦しさは増すばかり。

給料日

隣の同僚がいなくなったが、給料日は来た。
最後から何回目の給料日だろうか。

ほんとうに早く転職を決めたい。

社長の介入

PCソフトのパッケージの見積もりに社長が介入してきた。
想定よりも高いのだろうが、今までだったらOKが出ていたはずの金額である。

このソフトが売れても、数ヶ月会社の命が延びる程度なのだから無理して出さなくてもいいのではないかと思うのだが。

これは発売日が遅れることになりそうだ、発売が遅れると会社を延命するはずの売り上げが入ってこなくなるけど、そこはどうなのか。

見積もりは今まで頼んでいた静岡の印刷会社に加え、関東の印刷会社にも見積もりを出すことになった。

関東の方からはすぐに見積もりが来るが、付き合いの長い方の静岡の会社からは見積もりがなかなか来ない。
見積もりを取るばかりでさらに値下げを頼んでくる上に経営が危ない話も伝わっているのか、もう相手にしないことにしたのかもしれない。

結局関東の印刷会社で印刷をすることになり、静岡の方に断りの電話を入れる。

転職の勉強

Androidアプリを作る本を休日に読みながらサンプルのアプリを作っていたが、本の内容は一通り終了した。

実際に動く自分のアプリの開発を始める。

見せられるものを早く作らなくてはならない。

ECショップのCMSを作っている会社の面接

そんな中、また面接が決まった。
場所は八丁堀にある主にWebデザインをやる開発会社である。

午後に会社を早退して、割とラフな格好で向かった。

小さな雑居ビルの2階と3階を間借りしている会社だった。

簡単なテストを1時間くらい?してから女性社長が出てきて面接をした。

ショッピングセンター向けのCMSを作っているようで、業務は今の私がやっている仕事と大差はなさそう。

おそらくデザインとWebページのコーディングが主な仕事になるようだ。

さらに、残業も多そうであることがわかった。

あまり深い話をした記憶は無いのだが、テストも含めて2時間半くらいの面接だった。

受かるような気がしたが、二次面接もあるようでさらにアクがちょっと強そうな女性社長と合いそうも無いなと思い断る方針。

印刷を止める

PCソフトのパッケージは紆余曲折があったがなんとか関東の印刷会社に決まり、作成が始まっているパッケージをいったん止めろと社長に言われる。
理由は、いつもソフトを売ってくれている販売会社Aが取り扱いをしないかもしれないとなったためである。
なんだろう、こういう恩知らずな行為が他の会社からの信用を無くして今に至ると思うのだが。

だが、またひっくり返りそうだし、もう何も考えたくないのでそのまま帰った。

で、結局販売会社Aではなく販売会社Bが扱うことになる。
うーん。

焦って印刷を止めなくてよかった。

二次面接を断る

八丁堀の開発会社(デザイン多め)であるが、二次面接を断った。
お互い時間の無駄になりそうなので。

ああ、早く転職したい。

カウントダウンは続く。

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