- 書名:『ダービースタリオンIII全書』
- 著者:成沢大輔
- ISBN:978-4893663290
- 刊行日:1995/02
- 価格:1,223円(税込)
- 発行:アスペクト
- ページ数:235
- 形態:ゲーム攻略本
実家の自分の部屋の掃除をしていたら出てきたのが中学時代に猿のようにやっていたスーパーファミコンの競馬ゲーム「ダビスタ」の攻略本だった。
オグリキャップが競馬界を去り、ナリタタイシン、ウィニングチケット、ビワハヤヒデの3強が出てきたのが1993年、そして1994年にはビワハヤヒデの弟であるナリタブライアンが圧倒的な強さで3歳(当時は4歳)牡馬三冠を達成することになる。
さらに、翌年(1995年)のお正月に「ダービースタリオン3」が発売され、爆発的なヒットを記録することになる。
1995年は日本競馬界の歴史を塗り替えることになるサンデーサイレンスの産駒(子供のこと)が大活躍をはじめる年でもある。現在活躍中の日本のサラブレッドのホトンドにサンデーサイレンスの血が入っていて、当時はサンデーサイレンスでなければサラブレッドではないというくらいの勢いだった。
1995年はサンデーサイレンス最初期の大物フジキセキが早々に戦線を離脱するが、その代役とも言うべきジェニュインとタヤスツヨシのサンデーサイレンス産駒2騎が皐月賞と日本ダービーを制することになる。
サンデーサイレンスの子供達はそれからも日本の主要なレースを勝ちまくり、今ではその孫たちが日本の競馬を牛耳っている。
今年も日本ダービーの季節がやってきた。
ダービー出走馬18頭のうち、なんと16頭にサンデーサイレンスの血が入っている。
ダービーは3歳クラシックの二冠目で、一冠目は4月の皐月賞である。
その皐月賞で勝ったイスラボニータと4着に突っ込んできたワンアンドオンリーがダービーでの有力候補だとその時は思った。
しかし、ダービーが近づくに連れて牝馬の身で参戦するレッドリヴェール、安定した成績のトゥザワールド、逃げ足が魅力のウィンフルブルームなどが気になりだした。
結局レッドリヴェールを中心にした馬券を買ったのだが、結果はワンアンドオンリーが勝ち2着にイスラボニータ。
イスラボニータはサンデーサイレンスの初期の傑作フジキセキの子、そしてワンアンドオンリーはサンデーサイレンスの最高傑作であるディープインパクトを暮れの有馬記念で撃破したハーツクライ(これもサンデーサイレンスの子)の子である。
10年ほど競馬をやっているが、競馬に大切なのは最初の印象である。
成績が安定しているとかよりも、なんとなくこれだと最初に思った馬は結構来る。
しかし、競馬新聞やらオッズの人気順を見たり、ラジオやテレビの解説を聞くとほうそうかとドンドン流されてしまう。
で、迷った挙句最初にいいと思った馬とはぜんぜん違う馬を買う。
そうすると最初にいいと思った馬が来るのである。
まあ、それが楽しいんだけども。
来年のダービーは当てたいなあ。*