久々にサッカーの試合を見たが 『銀河のワールドカップ』

銀河のワールドカップ 川端裕人 集英社文庫

  • 書名:『銀河のワールドカップ』
  • 著者:川端裕人
  • ISBN:978-4087463002
  • 刊行日:2008/5/20
  • 価格:802円(税込 Amazon価格)
  • 発行:集英社
  • ページ数:512
  • 形態:文庫

サッカーの2014年ワールドカップブラジル大会、日本代表の初戦、対コートジボワール戦を見た。

雨だからなのか、夜だからなのか、日本代表はしなやかなコートジボワールに翻弄されていた。

日本代表メンバーは疲れているのか動きが鈍く、試合はつまらなかった。さらに後半のインジャリータイムのコートジボワール代表の狡猾?な時間の使い方にイライラした。

たしかに勝つためには必要かもしれないが何やってもいいのか?と。

ワールドカップは勝つのが大切なのだとしたら、狡猾な時間の使い方は正しい。

でも、それを見ていると嫌な気分になる。

こっちが負けているからなのか。

いままで見た中で一番楽しかったサッカーの試合ってなんだろうと考えてみる。

それは駒沢競技場に見に行った高校サッカーの試合だ、地元の都立三鷹高校が勝ち上がって。それを地元の友人たちと応援しに行ったのだ。

地元のチームが戦っていて、パスしたりシュートしたり、ディフェンスしたりするのに一喜一憂した。

だとするとワールドカップは高校サッカーの親玉とでも言うべきもので。

地元の気持ち、言うなればナショナリズムが激突する場でもある。

だからあのときの三鷹高校と今の日本代表は同じだと思えばいいのか。

でもそう思うのはちょっと難しいなぁ。

地元とは言え日本という単位だと大きすぎるもん。よく知ってる地元の人たちが出てるって気分にはなれないなあ。

で、銀河のワールドカップだが、これは地元(三鷹)の図書館で借りた。

毎週末に図書館に通い、転職に向けた勉強をしている。

その時についでに本も借りている。

超小学生級の実力を持つ3つ子の兄弟を中心にした桃山プレデターが銀河系軍団のレアル・マドリー(物語内ではレアル・ガラクシア、ジダンがゼットンでベッカムがベルバウムという名前)とミニゲームをして勝つというお話である。

クライマックスはレアル・マドリーとのミニゲームだとは思うのだが、私はジュニアクラスで日本ナンバーワンの実力を持つアマリージャを倒すところにグッと来た。

この物語には動きの悪い日本代表とか、インジャリータイムで時間稼ぎをする卑怯者は出てこないので実際のワールドカップよりオススメである。