コントレイルがファンの期待に応えて引退レースのジャパンカップに勝利した。
2歳・3歳・古馬でG1を勝ったので種牡馬的にはかなり箔が付いた感じになり、ディープインパクトの後継筆頭に躍り出たことになる。
2022年の種付け料はキズナと同じ1200万円に設定された。
キズナはG1勝利が日本ダービーのみなので、競争成績ではG1を5勝のコントレイルがかなりリードしている。
ただ、キズナは種付け料250万からのスタートでここまで上がってきたので種牡馬実績という意味ではキズナの方がかなりリードしている。
ディープインパクトの後継種牡馬であるには父と同じ三冠馬であった方がいいという強い期待が実績でかなりリードするキズナと同額の種付け料という事になったのだと思う。
ただ、JBISサーチによると2021年の日本の種牡馬数は283頭に対し、父ディープインパクトの種牡馬は38頭で全体の13%も占めている。
さらに、ディープインパクトの父であるサンデーサイレンス系の種牡馬は、フジキセキ、アグネスタキオン、ダイワメジャー、ステイゴールド、ハーツクライ、ネオユニヴァース、ブラックタイド、マンハッタンカフェの系列などもひしめている。
実際、2022年の種付け料のトップは父系が非サンデーサイレンスのエピファネイアとサンデーサイレンスが血統内に含まれていないロードカナロアの2頭である。
これをサンデーサイレンスの血が入った繁殖牝馬がひしめく日本で打ち破るのは並大抵ではないだろう。
勝ち目があるとしたらエピファネイアやロードカナロアなどの天下が10年くらい続き、非サンデーサイレンス系の繁殖牝馬が増えてからかもしれない。