- 書名:『身体のいいなり』
- 著者:内澤旬子
- ISBN:978-4022617767
- 刊行日:2013/8/7
- 価格:580円(税別)
- 発行:朝日文庫
- ページ数:254
- 形態:文庫
乳がんが見つかり、乳房の摘出手術をするまでの色々なゴタゴタと思いが綴られたのが本書。『世界屠畜紀行』では家畜の解体現場を見ても特にショックを受けなかった著者も、自分の体にメスが入るのには抵抗があるようで、全身麻酔をしての手術場面を読んでいて私も金玉およびお尻のあたりがむずがゆくというかヒョエーとなった。
病気と闘うにはお金が必要ということがヒシヒシと感じられ、現在の私が大きな病気になってしまったら私および家族はどうすればいいのだろうかと、しばし呆然とした。
今年の春に給料が下がり、それに伴ってお小遣いが下がり、そんなんではやっていけないと夏にビデオカメラを売ったお金を日々のお小遣いの足しにしてきたのだが、12月で遂になくなりそうである。
12月には忘年会が2つ、イベントごとが少し、それで破綻してしまう。
今年の夏の時点では12月には次の仕事が決まっていて給料も元の額に戻っているというもくろみだったが、いまだに新しい仕事は決まらず。
先週末は1か月ぶりに仕事の面接に行ってきた、結果はまだ来ていないが断ろうと思っている。
残業時間が今とあまり変わらないのと、給料も下がりそうな点、そして社長と合わなさそうというのが一番大きな理由だ。
週末に家族で近くの街に買い物に行ってきたのだが、私のサイフには2,000円ちょっとしか入っていなかった。
街まで歩いている時に、
「来月はクリスマスだから息子と姪っ子にクリスマスプレゼントを買ってやるんだ!」
と妻に宣言した。
すると
「じゃあ息子には私が何か買ってあげるから、あんたは姪っ子に買ってあげて、2,000円の可愛いあったかいコートがあったからそれね」
と返された。
私は来月のクリスマスまでに、私の残り少ないガラクタのような資産(本とか・・・)を売り払ってお金を作ろうと思っていたので、いまいきなりの2,000円はきつい。
でも、払えると言った手前、「今出せない」とも言えず、買い物先の洋服屋さん(しまむら)でサイフをから2,000円を出したのである。
その後、お昼を食べようとなりショッピングセンター内にある「はなまるうどん」に並んだのだが、私のオサイフにはもう支払い能力がなく、妻にお金を払ってもらい家族で1杯のきつねうどんを食べたのである。
さらに、同じ週末。
家族3人で私の実家に行った。
11月の終わりは私の誕生日であるので、母親からプレゼントをもらえるのでは?と期待したがそんなものはなかった。
息子や姪っ子へのプレゼント代にひいこら言っている身なので、母親から何かもらえれば(特にお金を希望)すごく助かると愚かな息子は思ったのである。
しかし、そもそも息子や姪っ子へのプレゼントによって減ったお金を自分の親からの援助で何とかしようと思っていること自体虫が良すぎるのであり、そうは問屋が卸さないのである。
まあしかし、プレゼント問題はなんとかうやむやになったが、問題は12月の忘年会であり、どうしようか。
私の本を売ったところでホントウに二束三文であり、本当に困った。
日本国民のみならず、世界の人民達の所持金および貯金額が100円程度にならないかと切に願う毎日なのである。
そうすれば1万円持っているだけで大金持ちになるという素晴らしいアイディア。
早くいい仕事見つけろよ。