書名:『不毛地帯』
著者:山崎豊子
発行:新潮文庫
形態:文庫
第1巻
- ISBN: 978-4101104409
- 刊行日:2009年3月15日
- 価格:890円(税別)
- ページ数:638
第2巻
- ISBN: 978-4101104416
- 刊行日:2009年3月15日
- 価格:790円(税別)
- ページ数:590
第3巻
- ISBN: 978-4101104423
- 刊行日:2009年3月15日
- 価格:840円(税別)
- ページ数:634
第4巻
- ISBN: 978-4101104430
- 刊行日:2009年3月15日
- 価格:790円(税別)
- ページ数:557
第5巻
- ISBN: 978-4101104447
- 刊行日:2009年3月15日
- 価格:840円(税別)
- ページ数:592
1945年8月15日、日本軍の大本営参謀・壱岐は敗戦の報せを持って満州に渡る。
壱岐はすぐに日本へ戻る予定だったが、同胞を捨てて日本に戻る気になれず満州に残り、その結果満州に侵攻してきたソ連軍に捕まってしまう。
壱岐を待っていたのはシベリアでの長く苦しい抑留生活だった、仲間を何人か失いつつも過酷な環境を生き延びた壱岐はなんとか日本に帰国する。
敗戦から10年以上経った日本にで、壱岐はまるで浦島太郎、自分が死力を尽くして戦った太平洋戦争は過去のものとなり、日本は繁栄に向けて走り出していた。
元部下の再就職の口を探し、自分の就職は二の次であったが、近畿商事の大門社長から大本営参謀の知恵を貸してくれと入社を請われる。
職歴がイコール軍歴となっている壱岐だが昔の自分の軍歴を利用したビジネスはやりませんよと念を押した上で近畿商事に入社する。
しかし、壱岐は自衛隊の次世代戦闘機受注を巡る商社間の争いに巻き込まれていく・・・
全5巻だったが、一気に読み切ってしまった。
年末に義理の父から面白いと言われ、もらったのだが、ありがとうございますお義父さん。
大学生時代に読んでいたら商社への就職を考えたかもしれないくらい、商社に対するイメージが変わった。
商社マンって結構かっこいいなと。
主人公の壱岐が、シベリア帰りで自分の畑違いの商社に再就職するのだが、私もちょうど転職をしたばかりだったのでその境遇と重なった。
と言っても生き馬の目を抜くような商社マンの世界と今私が行っている研修に毛の生えたような仕事では大きな違いがあるけども。