- 書名:『GO-ONE』
- 著者:松樹剛史
- ISBN: 978-4087461237
- 刊行日:2007年1月
- 発行:集英社文庫
- ページ数:243
- 形態:文庫
前作『ジョッキー』で、日本競馬で活躍する騎手達の人間臭くリアルな日常を描いた松樹剛史の競馬小説第2作目(なんと書き下ろし)が今回紹介する文庫。
地方競馬、中央競馬で活躍する若手の3人の騎手を軸に話は進んでいく。
前作でも感じた事であるが、キャラクターの造形がいわゆる日本のアニメに出てくる定型的なキャラクターのようで私はどうにもなじめなかった。
私は競馬が大好きで、世の中には競馬に関する小説が少ないなと思っていた。
だから、日本競馬の騎手を描く松樹剛史の登場は私にとってとてもうれしいものだった。
松樹剛史のデビュー作である『ジョッキー』は、荒削りで表現力不足な面も感じたのだが、これを書きたい!という圧倒的なパワーが感じられ数時間で読みきった記憶がある。
それだけに今回の小説に対する期待は高かったのだが、第2作目は失敗とまではいかないが成功とも言えない作品に仕上がったと思う。
だから私は松樹剛史の競馬小説第3作目に期待することにする、つーか前作『ジョッキー』の続編を書いて欲しいな。