新・さ迷える転職大変記 第5話 「二次面接へ」

こんなに怖くはなかった

本郷の教育系ソフトウェア開発会社から二次面接の誘いを受けたので、一次面接からちょうど1週間後に本郷に面接に行った。

前日は夜の11時まで残業していたのでものすごく眠く、雨がサーサーと降っていたので絶望的な気分になった。

本郷には本郷給水所公苑という公園があり、その公園は1階が水道局の施設になっていて2階の屋上部分が公園になっているという少し変わった公園だった。

面接は朝の10時からだったが、30分ほど早く着いたのでその公園の屋根のあるベンチに腰掛けるとさらに絶望的な気持ちになった、遠くのビルの屋上を見ていたら少し雨が止んで雲間から太陽が出たのかきらきらと光っていた。

希望の光なのかなと思って、気分を奮い立たせて教育系ソフトウェア開発会社の二次面接に向かった。

二次面接をする社長は先週の役員のおじさんよりはやわらかく優しい感じかと思っていたが、そうでもなく、ずいぶん堅苦しい冗談の通じない感じのおじさんであった。

先週とほぼ同じ話をして(職務経歴書は今回は持ってきた)、特に破綻もなく終わった。

手ごたえはよくわからなかったが、帰るエレベーターのところで私の次に面接をすると思われる男性とすれ違った。

私よりは5歳くらい若いようだった。

で、その日の夜に面接の結果が来た。

合格であった。

年収はその時の年収より50万のダウン。

行きたいが年収が下がるのはよくない、妻と相談し、結局お断りすることにした。

やはり、年収ダウンはよくない。

何のための転職活動なのかわからなくなる。

一応今回の一連の面接で、自分の評価額がわかった。

私はの現状の年収は世間的な評価よりおそらく30万円から50万円くらい高いのである。

うーむ、どうする?

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