前回の面接で内定を2つもらったが、どちらも給料が下がるため、急いで転職するのではなく、今の会社に我慢して行きつつもう少し給料をもらえるところを探そうということになった。
少なくとも今の給料とあまり変わらない額になるように頑張らなければいけない。
今の会社ではデザイナの仕事をしているが、プログラマで転職を考えているのであれば実績をつけなくてはいけない。
実績を積みたいが、今の会社では実績はつめない、だからプログラミングの勉強をして資格を取ったらどうだろうかという話になった。
プログラミングの勉強を始める
会社に入った当初はプログラミングとデザインの仕事をしていたのだが、プログラミングをしていた方のプロジェクトがこけてしまい、それ以降はデザイン一辺倒となった。
デザインよりもプログラミングの仕事に魅力を感じていたので、プログラミングを続けてスキルも身に着けて行きたかったがそうはならなかった。
不本意ながら苦手意識のあるデザイン業務が続き、気持ち的にはプログラミング、身体はデザインというような感じの数年だった。
プログラミングの実務経験はあるのだが、直近での経験ではないので未経験とみられかねない、そこでJavaの資格を取ることにした。
プログラマの仕事をしている義理の妹が、Javaが一番潰しが効くのでは?と言ったのが決め手となった。
会社にはドンドン行きたくなくなる
転職活動は少なめにして、力をためることにしたが会社に行きたくない気持ちは大きくなるばかり、上司との関係というか上司に対する感情はドンドン悪化して行った。
会社で新しい製品を発売したのだが、その製品のプロモーションのために量販店を回ってチラシを置いて来いとその上司に言われた。
人手が足りないとは言え、それはデザイナの俺の仕事ではないし、そんなの営業がやれよと思った。
営業に憧れていたら、「ありがとうございます!」と言って引き受けたかもしれないが、その時は精神的にも弱っていたし、人に会うようなことしたくないし、安全?な会社の中に引きこもっていたい。という気持ちになっていたのだ。
実際にはその新製品を置いてもらっている店に行って、店の人に挨拶してチラシを置いてくるだけだったので、たいした仕事ではなかったし、3日ほどでその仕事は終わった。
おそらく、営業にまわされるのではないか?営業怖い!という恐怖だったのだと思う。
上司としては、営業に行けるのであれば行って欲しいと思っていたかもしれないが、元気もやる気もない私にそれをやらせて気分転換をさせようという魂胆もあったはずだ。
でもその時は、こんなことさせやがって!と上司への感情はさらに悪化。
さらに、その上司は私の席を移動させた。
それまではプログラマ・デザイナチームの島にいたのだが、今度はサポート・営業チームの島に移動となった。
私は「俺を営業かサポートに移籍させようとしているのか?営業もイヤだし、サポートもいやだ!怖い!」となった。
実際には会社は人手不足のため、デザイナだけではなく色んな業務もやって欲しいということで、まあ会社的にはしょうがないし、上司もその席替えで少し気分がよくなればと思った部分もあったはずで・・・
でも、精神的に弱っているときって、そんな風には考えられない。
みんなで俺をいじめてるんだ、って考えてしまう。
で、会社がドンドンきつくなってきたのだ。
連載 「新・さ迷える転職大変記」バックナンバー
- 新・さ迷える転職大変記 第1話 「会社辞めるよ」
- 新・さ迷える転職大変記 第2話 「転職活動開始」
- 新・さ迷える転職大変記 第3話 「最初の面接」
- 新・さ迷える転職大変記 第4話 「スマホゲーム嫌いなんです」
- 新・さ迷える転職大変記 第5話 「二次面接へ」
- 新・さ迷える転職大変記 第6話 「活動はちょっと落ち着く、会社にはドンドン行きたくなくなる」
- 新・さ迷える転職大変記 第7話 「Javaの学校へ、そして家を買う話が出てくる」
- 新・さ迷える転職大変記 第8話 「心療内科へ」
- 新・さ迷える転職大変記 第9話 「また面接へ、特にビジョンはありません」
- 新・さ迷える転職大変記 第10話 「おたく、何の会社ですか?」
- 新・さ迷える転職大変記 第11話 「心療内科、ついに終了」
- 新・さ迷える転職大変記 第12話 「そして減給、そして決意」
- 新・さ迷える転職大変記 第13話 「早く転職したいけど、そんなすぐには決まらない」
- 新・さ迷える転職大変記 第14話 「面接中に居眠りされる」
- 新・さ迷える転職大変記 第15話 「カウントダウンが始まる」
- 新・さ迷える転職大変記 第16話 「カウントダウンは続く」
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- 新・さ迷える転職大変記 第19話 「まとめ」